WAITER-U SHOP|イギリスの情報誌「MONOCLE」

WAITER-U SHOP|イギリスの情報誌「MONOCLE」

私がこのお洒落な雑誌「MONOCLE(モノクル)」に出会ったのは大学生の時。


これまたお洒落な友人に「わたる、これ好きだと思うよ」と当時、階段が東西南北全ての方向にあった渋谷の東急ハンズで買った、カラフルなトートバックから出して貸してくれたことがスタートでした。


シックな黒い背景にパリッとしたフォントで書かれた英語の文字。

一目でイギリスの雑誌だと直感しました。英国って感じのキチッとしたイメージ。

どこか古い日本にも通じるような、懐かしいようで洗練された新しい雰囲気。


中身を開いてみると、月刊誌になっていて、記事は「A: Affiar / 世界情勢」「B: Business/ ビジネス・経済」「C: Culture/ カルチャー」「D: Design/ デザイン」「E: Editor/ 編集チームの声みたいなジャンル」に分かれていて、毎月発刊されるこの1冊の雑誌を読めばこの地球上で起きていることの最先端がわかるようになっていました。


目次には世界中の編集オフィスと責任者名とメールアドレス。


当時20歳そこそこの私は、こんな雑誌を日常使いで読みこなす大人になれるのだろうかと不安とともに、将来への期待をしたのを今でもよく覚えています。


編集長のタイラー・ブリュレ氏

編集長のタイラー・ブリュレさんについて知ったのは、たまたま学生時代に自費出版で本を作っていたときのこと。


世界中で活躍している人に「なぜそれをしようと思ったのか」をシンプルに聞いてインタビューにまとめる本(CRIOSITY)を仲間と作っていたのですが、そのときのリーダーが「Sputnik : Whole life catalogue」という 野村訓市さんの作った本をとても参考にしていました。


その本はもう絶版しているので、当時も今もメルカリで10万程度で取引をされていますが、その中に若き日のタイラーさんの記事があって、MONOCLEの編集長と繋がりました。


その中に書かれていたエピソードが衝撃でした。


彼はもともとフリーランスのジャーナリストでアフガニスタンで紛争のレポートをしていたそうです。それで事故で銃で撃たれてしまいます。病院に運ばれ一命を取り留めましたが、今起きていることと、パリやミラノで華やかなに行われいるファッションショーと同じ地球で起きているとこだということに強い違和感を覚え、世間にそれを伝えるようなメディアを作る決心をした。


というような内容でした。

MONOCLEの中のAからEまでのジャンル分けをされている理由がものすごく明確になり、このメディアにのめりこんでいき、あれから12年経った今でも、雑誌をイギリスから定期購読しています。



「MONOCLE Radio」が、また良い。ものすごく良い。

元々は「Monocle 24」という名前でしたが24時間放送のインターネットラジオがあります。30分単位ですべての番組が構成されていて、Podcastのようにトークを聴く番組と音楽系の番組が交互に入っているので、なかなか飽きがこなく長く聴いていられるような気がします。


また、なんとも、ジングルがカッコイイんです。


音楽番組はContinental Shift(大西洋)、Pacific Shift(太平洋)と分かれていて、例えば大西洋であれば「アンカレッジからオークランドまでの音楽をお届けします」といった感じでその地域で活動するアーティストを取り上げています。Pacific Shiftでは竹内まりやから米津玄師まで、イギリスのラジオなのによく調べてるな、ってレベルの日本人アーティストもバンバン登場します。


恐らく世界中のすべての国でその粒度でのローカライズを体現出来ているので、このラジオマジで半端じゃないです。


「MONOCLE SHOP」が代々木八幡にあります

monocle shop tokyo

少し前までは有楽町のメンズ阪急の地下にカフェと併設されたショップがありましたが、現在は代々木八幡に移転しています。ここではもちろん最新版の雑誌を買うことも出来ますし、世界中の一流ブランドとコラボしたグッズも購入可能です。日本からは吉田カバンやCOMME des GARCONSとコラボしたバッグや香水があったり、ドイツからはRIMOWAとコラボしていたりと、センスが最高です。


私はMONOCLEの回し者でもなんでも無いのですが、雑誌を定期購読しているとここでのお買い物10%OFFで買えます。


なんとそこで、年1回は日本でも参加可能なリアルイベントがあります


ここ数年はパンデミックで、開催されていませんでしたが、年に一度、雑誌の定期購読者が参加可能なイベントが日本のMonocleShopでも開催されています。


私は、まだ有楽町にショップがあるころ、タイラーさんと名刺を交換したことがあり、今でも大切に保管しています。

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